6月の個展が決まりました！

打ち合わせでは、美術の世界の先輩であり、ワーキングマザーの先がけである素敵な先生にもご紹介いただき、とても充実したお話が聞けました！

公園の上から、ベイブリッジや、ガントリークレーンやらを観ていると、ノスタルジーな気持ちになるのは何故なのか。

大学を卒業して、2年だけ就職していた頃、横浜に近い大船に住んでいました。友人が無料で古いアパートをアトリエ用に貸してくれていたからです。アトリエの近くに住んで、平日は都内で働き、平日の夜と休みの日は一人のアトリエで絵を描いていました。1人暮らしも、1人アトリエも初めてで、絵描きとしての展望は全くなく、そもそも自分の画風すら分からない、私の中では一番暗澹とした気持ちだった時代です。休みの日にアトリエでどうにも気持ちが塞ぎ込んでくると、湘南の穏やかな海や、この横浜の工場地帯の海の景色を見に来ては、モヤモヤした気持ちを落ちつかせていました。

橋や、キリンのようなクレーンが人の営みで、大きな海や空の下ではその巨大な物も小さくて、長くて静かな時間の中に自分の存在が溶けてしまうような感覚、でしょうか。

だから私の中には、繰り返す命のサイクルをイメージする時に、生き物だけではなく建造物のモチーフが出てくるようです。

今は森の前に暮らしていて少し忘れていましたが、横浜の景色を見ていて、その感覚を改めて思い出しました。

新作を色々と準備したいと思いますので、皆様是非6月の個展には横須賀(6月前半)と鎌倉(6月後半)まで遊びに来てくださいね！